アカウンタビリティ

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アカウンタビリティ(Accountability)とは、権限移譲された職務に関してステークホルダーに説明する責任を指す。アカウンティング(会計)とレスポンシビリティ(責任)を組み合わせた造語であり、もともとは会計用語として用いられていたが、日本語で「説明責任」と訳されるように、現在では会計の範囲にとどまらず、さまざまなシーンで用いられている。

1960~1970年代のアメリカで、政府その他の公共機関が納税者である国民に対し、会計上の公金の使用について説明する、という考え方から生まれた言葉だとされる。この考え方が拡大し、企業にも適用されるようになり、さらに会計にとどまらず、多様なテーマや取り組みに関する説明責任にも使われるようになった。

具体的な例として、企業に対する場合を見てみると、狭義には、「経営者が株主や投資家に対して会計情報を報告する責任」を意味するが、広義においては、「株主や投資家だけでなく、従業員や地域社会などの他のステークホルダーに対する場合」や、「会計情報だけでなく、CSRや環境問題、不祥事などの企業活動に関連する内容全般」についても使われている。