EBITDA

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Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortizationの頭文字を取った略称で、税引前利益に特別損益、支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指す。読み方は「イービットディーエー」 「イービットダー」等、さまざまである。

純利益に関係する税率や、借入金利、減価償却費の扱いは国によって異なるため、国際的な企業価値を比較したり評価したりする場合、こうした違いを最小限に抑えた控除前の利益を表す有用な指標として利用される。
また、設備投資の規模の違いを排除した比較が可能となるため、初期投資や減価償却費の多い企業の評価にも活用できる。たとえば、製造業等、初期投資や減価償却費に多額の費用が必要な業種では、経営指標としてEBITDAを重視する傾向にある。

計算式については、営業利益や経常利益から算出する方法等、複数のパターンが存在し、統一された公式が存在するわけではない。
したがって、どのような利益を基準に算出されているかに注意を払う必要がある。

代表的な例として、以下に3つの計算式を挙げる。

  • EBITDA= 税引前当期純利益 + 特別損益 + 支払利息 + 減価償却費
  • EBITDA= 営業利益 + 減価償却費
  • EBITDA= 経常利益 + 支払利息 + 減価償却費

EBITDAで企業の経営状態を分析する場合、過剰な設備投資による損失をマイナス要因として取り込むことができない点については注意が必要である。
過剰な設備投資を行うと、一般的に、売上に対する減価償却費比率が大きくなるが、その設備投資が数年後、必ずしも価値を生むとは限らないことが問題点とされている。