ECRS

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ECRSとは、Eliminate(エリミネート)、Combine(コンバイン)、Rearrange(リアレンジ)、Simplify(シンプリファイ)の頭文字を取った略称で、「イーシーアールエス」と読む。業務改善を進める際の、基本的な改善発想視点として使用する。
以下に、ECRSの四つの要素について説明する。

(1) Eliminate(エリミネート)
日本語では「排除」を意味し、該当する業務やその内の一部作業をなくせないか考えることを指す。
業務をやめることはコストをかけずにでき、改善効果が大きい。
(2) Combine(コンバイン)
日本語では「統合・分離」を意味する。
「統合」は二つ以上の業務を同時にできないか考えることを指し、「分離」は1人で行っている業務を2人以上で分担・同時並行し、スピードアップできるか考えることを指す。
(3) Rearrange(リアレンジ)
日本語では「交換」を意味し、作業の順序や作業タイミングを変えることで業務を改善できないか考えることを指す。
(4) Simplify(シンプリファイ)
日本語では「簡素化」を意味し、業務をより楽で簡単にできる方法がないか考えることを指す。
システム化・自動化もこれに含まれる。

上記の四つの要素を、E→C→R→Sの順に沿って改善策を検討することで、効率的な改善につながる。

(高畑 真人)