エシカル消費

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消費者庁では、エシカル消費(倫理的消費)を「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」と定義している。

エシカル消費の一例としては、低炭素素材を用いた商品や、リサイクル商材を用いた商品の購入などの環境配慮型消費だけでなく、被災地の復興を応援するために被災地を原産地とする商品を購入することや、フェアトレード商品を購入することなども含まれる。
なお、エシカル消費と類似した消費スタイルとして、「サステナブル消費」がある。サステナブル消費が持続可能な社会の実現に向けた包括的な消費スタイルを指しているため、エシカル消費はサステナブル消費の一手法として位置付けることができる。

エシカル消費は、特にヨーロッパを中心に広がっている消費スタイルであり、近年では単なるモノの消費だけでなく、環境に配慮した燃料を用いた移動手段を選択する、といった活動にまで広がっている。他方、国内におけるエシカル消費の認知度は一定程度あるものの、一般的な商品と比較して高価格になりがちな点が、普及における主な課題となっている。