ICOM

facebook x In

ICOMとは、Input(インプット)、Control(コントロール)、Output(アウトプット)、Mechanism(メカニズム)の頭文字を取った略称で、「アイコム」と読む。業務改革を進める際に行う業務分析で、業務を可視化するために使用する。

以下に、ICOMの4つの要素について説明する。

  • Input(インプット)
    業務を行う上での必要な情報を指す。本来決まっているべき情報が未確定である、必要な情報がない、などの手戻りが発生することを避けるために、業務に必要な情報や帳票を整理する必要がある。
  • Control(コントロール)
    業務を行う際のルールを指す。判断基準が明確になることで、担当者による基準のズレがなくなる。また、都度判断基準を考える、確認する、といった作業もなくなる。
  • Output(アウトプット)
    業務の成果物を指す。業務に求める成果物のレベルを定義することで、担当者ごとの認識のズレによる手戻りや、必要以上に手間をかけることがなくなる。
  • Mechanism(メカニズム)
    業務の担当部門や担当者、使用するシステムなどのツールを指す。都度担当者を決める、不要な部門間の調整作業、といった非効率な作業がなくなる。

このように、ICOMを用いて業務に必要な情報や業務基準を明確に定義することで、都度考えて判断する手間や不具合による手戻りの少ない、効率的な業務設計が可能となる。
また、ICOMを一度定義することで、その後に非効率な業務を見つけた際、原因の発見に役立てることもできる。

(高畑 真人)