IE
Industrial Engineering(インダストリアル・エンジニアリング)の頭文字を取った略称。
IEの定義は数多く存在するが、最も頻繁に引用されているアメリカIE協会(IISE)の定義によると、「人・物・設備・エネルギーを統合したシステムの設計・改善・設置に関する活動で、そのシステムから得られる結果を明示、予測、評価するために、工学的な分析、設計の原理・方法とともに、数学、物理学および社会科学の専門知識と経験をよりどころとして行うもの」とされている。
IEには大きく分けて、方法研究と作業測定の2つの分野が存在する。
方法研究とは、作業の仕方について調査分析し、最もよい方法(最小努力で最大効率を生む作業方法)――すなわちあるべき姿を設計・改善することである。
次に、作業測定とは、標準作業を決め、標準時間を設定し、それを活用することによって管理目標を達成することである。
方法研究分野ではフランク・ギルブレス(1868-1924年)が、作業測定分野ではフレデリック・テイラー(1856-1917年)が第一人者として有名。
(吉川 太清)