NFT
NFTはNon-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)の頭文字を取った略称で、非代替性トークンとも呼ばれ、代替不可能なデジタルデータを指す。ブロックチェーン上で発行・流通され、偽造や改ざんが困難となっている。
まず、トークンは大きく分けて2つの方法で分類される。
ひとつ目はそのトークンが代替可能か否かの分類であり、唯一無二で複製不可能なトークンをNFTと呼び、同じ価値を持つものが存在し、交換可能なトークンをFT(Fungible Token)と呼ぶ。
2つ目は利用用途による分類であり、主に以下の3つの用途で整理が可能となる。
- 決済・通貨機能を持つトークン:ペイメントトークン 等
- 会員権・消費目的のトークン:ユーティリティトークン 等
- 金融資産/権利を持つトークン:セキュリティトークン、アセットトークン 等
上記分類のうち、 “会員権・消費目的のトークン”と“金融資産/権利を持つトークン”の一部がNFTに属する。
NFTには以下のような3つの特徴があり、主に仮想通貨を使用して取引が行われている。
- 代替不可能性がある
固有のIDとなるトークンIDの発行により、世界でひとつだけのものという証明が可能。 - プログラマビリティがある
NFTにさまざまな情報や機能を追加することが可能。たとえば、所有者が変更した際もその情報を追加で記録することが可能。 - 所有者等の記録改ざんが困難
分散型台帳とも呼ばれるブロックチェーンが基盤となっており、ハッカー等による情報改ざんが困難。
NFTの歴史は、2017年にイーサリアムブロックチェーン上で誕生したゲーム「CryptoKitties(クリプトキティ)」までさかのぼる。直近では、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏が出品した同氏の初ツイートもNFTとなり、約3億円で落札されている。
(吉川 太清)