栄養プロファイリングシステム
栄養プロファイリングシステムとは、食品の栄養価値を評価するシステムを指し、食品に含まれる栄養成分の量を、科学的な根拠に基づいてスコア化したもの。NPS(Nutritional Profiling System)とも呼ばれる。
世界保健機関(WHO)は、栄養プロファイルを「疾病予防及び健康増進のために、栄養成分に応じて、食品を区分またはランク付けする科学」と定義している。
世界では栄養不良の二重負荷が問題視されており、食品業界ではその解決が求められている。適切な栄養摂取はこうした課題を解決するとされているが、消費者に食品の栄養を理解してもらうことは難しいという理由から、栄養の情報表示のために栄養プロファイリングシステムが使用される。
特に近年、栄養プロファイリングシステムに基づく栄養表示制度が、各国で検討・導入されている。
【NPSに基づく各国の栄養表示制度例】
「Nutri-Score(ニュートリスコア)」
- 内容:製品100gまたは100ml当たりの「摂取を制限する栄養素」と「摂取を奨励する栄養素や食品」に応じて、アルゴリズムでスコアを計算し、A~Eのグループに分類したもの。さらに、アルファベットごとに色で分類されたラベルが包装の前面に表示される。
- 導入国:フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、ルクセンブルク、スイス、ベルギーなど