ROE
Return On Equity(リターン オン エクイティ)の頭文字を合わせた略語。アールオーイーと読む。自己資本利益率を指し、企業の自己資本に対する当期純利益(税引後の利益)の割合の事である。株主資本利益率ともいう。計算式は、当期純利益÷純資産×100
損益計算書(P/L)に記載されている当期純利益と、貸借対照表(B/S)に記載されている純資産(資産ー負債)で構成されるROEは、企業の収益力を判断する財務指標のひとつであるが、企業によってかなりの差がある。2021年の日経のBizランキングによると、日本で一番ROEが高いのは68.1%の川崎汽船であり、次は61.9%のソフトバンクグループだが、3位以降は30%台以下である。米国では、コルゲート・パルモリーブ社が626.7%であり、アップルは8位で73.7%である。
ROEは、企業が株主から預かった資本をどのくらい効率的に使って稼いでいるかを示すため、より少ない資本で多くの利益を稼げば稼ぐほどROEは高まる。株式投資家が重視する指標のひとつで、ROEが高まると、株価も上昇する傾向にある。しかし、ROEは自社株買いなどで高めることは可能なため、その内容に注意する必要がある。