ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の頭文字を取った略称で、人がパソコンなどを使って行っていた作業を、コンピューター内のプログラムに代行させる仕組みの総称である。

自動化ロボットと表現されることもあるが、アニメに出てくるような手足がある人型ロボットということではない。
パソコンによる入力作業などの業務を、人に変わって代行してくれるのでロボットと表現されるわけである。
RPAは登録された操作を高速で、ミスなく処理してくれるので、人間が作業するよりも効率が飛躍的に向上する。

コンピューターによる自動化は従来からプログラム開発によって行われてきたわけだが、
RPAを利活用すれば、既存の仕組みを活かし、大規模な自動化システムを新規に開発する必要はないというメリットがある。
人が行っていた処理手順をRPAに登録すれば、人が操作するのと同じ作業画面を通じて、
複数のシステムやアプリケーションをまたがって各種の処理を実行してくれる。
RPAに作業を登録する準備は、画面操作の自動記録や簡易なドラッグ・アンド・ドロップによって可能である。
プログラミングの知識が無い人でも準備設定することができ、自動化の準備は容易である。
裏を返せば、RPAは設定されたプロセスを、設定された通りの順番で、単純に実行することしかできないことを意味する。
手順が変える必要が発生するといった判断を伴う業務には適用できない。
RPAが有効なシーンは、複数の作業画面を用い、複数システムをまたぎ、定型的で繰り返し型の単純作業に限られる点に留意する必要がある。