Residual Valueの頭文字を取った略語。日本語では残存価値と呼ばれている。商品における未来の価値を予測・設定した価格を意味する。未来の価格はマクロ環境や会社のブランド、商品の性能、販売実績など、数十個以上ファクターの影響を受ける為、会社の戦略的な意思決定が含まれる数字である。

一般的には残価設定ローンや残価保存ローンなどで知られている。通常ディーラーがメーカーや金融会社の調整により決まっている残価を設定して、残価を除いた価格についてローンを組む仕組みである。

日本の自動車残存価値は、金融会社やオークション、中古車業者などで一般の消費者には公開されていない情報だが、金融産業が発展しているアメリカなどでは、残存価値を専門的に調査する会社が複数存在する。消費者はディーラーから言われた残価だけではなく、市場で残価が高い商品を調査機関から情報を得て購入に対する参考情報として活用している。アメリカの残存価値関連会社はビックデータの分析によりデイリーで残価予測を更新・モニタリングしており、販売と未来リスクのバランスを常に管理している。
日本の残存価値業界も少しずつデータ基盤で算出する様な動きはあるが、欧米と比べて遅れている為、今後の導入・発展の余地が大きい。