PMI(Post Merger Integration)

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PMI とは、Post Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)の頭文字を取った略称で、M&Aが成立した後に行われる統合プロセスを指す。

M&Aは、実施するだけでは統合効果をあまり期待できず、統合プロセスを経ることで、シナジー効果の創出が期待できる。
統合の対象範囲は、経営(理念・戦略・制度・権限など)、業務(業務プロセス・組織・システムなど)、意識(企業風土・文化など)に及ぶ。このため、M&Aによる統合直後は、現場で混乱が発生するケースは少なくない。
このような中、統合プロセスが不十分な場合、業務上の深刻な問題やシステムの障害などが発生し、社員の離職や顧客離れ、内部対立などにつながり、結果として当初の想定効果を得られなくなる可能性が高まる。
つまり、PMIはM&Aによる統合効果を最大化するための大変重要なプロセスであり、M&Aの成否を分けるものといえる。

統合効果を早期に得るためにも、PMIの準備は早期に始めた方がよいといわれている。
本格的な作業についてはM&Aの成約後から始まるが、買い手企業は手続き中からPMI準備を進め、売り手企業に計画を示すことで、交渉自体もスムーズに行うことが可能になる。
統合作業を進めていくに当たっては、いつまでに何をどう統合するのか、時間の制約がある中で緻密に計画し、実行していくことが重要である。