VAとは、Value Analysis（価値分析）の頭文字を取った略称で、製品・部品を対象にそれ自身が持つ価値を分析し、その価値を高めて最大化する技法を指す。
原価低減の主要な方法としても知られる。VE（Value Engineering：価値工学）と同義で用いられる。

VAとVEは同義であるため、詳細内容はVEでの内容を参照のこと。
成り立ちとしては、アメリカのゼネラル・エレクトリック（GE）社のローレンス・D・マイルズがVAの生みの親であり、彼がアスベストの代替品を探した際の取り組みがきっかけとなった。その後、アメリカ国防総省内部の船舶局がこのGE社のVA手法を取り入れ、VE（Value Engineering）手法と名付け広めたことで、現在ではVEと呼ぶことが主流となった。
ただし、文献によっては、「既存製品を対象に価値を最大化する取り組み」がVA、「製品開発／設計段階より価値の最大化を目指す取り組み」がVEと定義し、異なる意味の用語として用いられているケースもある。
VAの具体的な内容として、図面や仕様書の変更、工法の革新・効率化、発注先変更などが挙げられる。