VE(バリューエンジニアリング)
VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、必要とされる「機能」と「コスト」の関係でとらえ、最低のコストで必要な機能を達成することを目指して組織的に機能研究を行う手法である。日本語では価値工学とも表現される。
VEでは、価値、機能、コストは以下の関係式で表される。
関係式 : 価値=機能/コスト
価値を向上するには4つのパターンがあり、単にコストダウンを図るのではなく、機能とコストの両面から価値向上を検討する。
(1)コストを変えず、機能を向上させる
(2)機能を変えず、コストを削減する
(3)コストを削減し、機能を向上させる
(4)コストは微増するが、機能を大幅に向上させる
VEは、1947年にGE社のL.D.Miles氏により調達費削減の手法として開発され、その後調達のみでなく設計や製造部門等の幅広い領域へ適用されている。日本では1960年頃から多くの企業において導入され、新製品開発、製品コストダウン、業務改善、小集団活動等で広く活用されている。製造業においては、製品の品質やコストは設計段階で8割が決まってしまうと言われており、企画や設計の早い段階からVEを行うことでより大きな効果が期待できる。