クラウドファンディング（Crowdfunding）とは、インターネットを通じて広く消費者から資金を集める行為を指す。
作りたいモノやサービスがある、解決したい課題がある、体験したいことがある、といった「実現したいこと」を持つ人が「発案者」となり、その内容についてインターネットを介して発信し、それに共感した人が「支援者」となって支援を実行する。
不特定多数から少しずつ資金を集めることから、Crowd（群衆）＋Funding（資金調達）という2つの単語を組み合わせた造語として生まれた。

クラウドファンディングは、支援者に対する「お返し（リターン）」の種類によって以下の3つに大別される。

（1）寄付型クラウドファンディング：金銭的価値のない手紙や活動報告がリターン
（2）購入型クラウドファンディング：金銭的価値のある商品やサービスがリターン
（3）投資型クラウドファンディング：株式がリターン

また、発案者が設定した目標金額に到達した場合にのみ実行される「All or Nothing型」、目標金額に到達しなくとも支援者がひとりでもいれば実行される「All in型」という2つのやり方がある。

不特定多数から資金を集めるという手法はインターネットが発達するはるか以前から存在していたものの、クラウドファンディングという言葉とともに普及したのは2000年以降で、アメリカの「Indiegogo」や「Kickstarter」といったサービスが市場拡張をけん引していった。日本では、2011年に開始された「READYFOR」が日本初のクラウドファンディングサービスといわれている。

（羽生　直人）