Global Access to Nutrition Index(Global Index)

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Global Access to Nutrition Index(Global Index)とは、世界の大手食品・飲料メーカーが、肥満・栄養失調症などのあらゆる形態の栄養不良への対応にどのように貢献しているかを評価する指標である。

Global Access to Nutrition Indexの評価は、(1)ガバナンス、(2)製造体制、(3)入手しやすさ、(4)流通、(5)分かりやすい表記であるか、(6)エンゲージメント、(7)消費者の選択や行動への影響など、七つのカテゴリーで実施されている。
各企業の栄養に対するコミットメントや企業方針、実績、情報開示などの状況に対して0から10のスコアが付与され、オランダの非政府組織であるATNI(Access to Nutrition Initiative)が評価している。
本評価は2013年に最初に公表された後、2016年、2018年、2021年、2023年に再評価・公表されており、企業の栄養に関する取り組みの改善や強化に活用されている。
2021年度は日本企業から、株式会社明治(12 位、3.1点)と味の素株式会社(14位、3.0点)が評価を受けている。
Global Access to Nutrition Index 2021の25社における平均点は10点中3.3点と低値であり、企業が栄養問題の取り組みを強化することが必要であることを示している。

また、2021年に東京で開催された東京栄養サミット2021では、66カ国および26社の企業を含む181のステークホルダーが、396のコミットメントを提出している。
今後、食品・飲料メーカーは、栄養という観点も取り入れた商品開発を行っていくことが期待されるようになるだろう。

(中島 美遥)