グリーンコンクリート

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グリーンコンクリートとは、製造する際に二酸化炭素を吸収・固定した、環境に配慮されたコンクリートのことを指す。
技術は複数存在し、例えば消石灰を原料とした特殊混和材(強度・耐久性の向上などを目的としてコンクリートに混ぜられる薬剤)使用によるセメント量の削減や、二酸化炭素を吸収・固定した骨材・粉体の使用などが挙げられる。

従来のコンクリートは、大量の二酸化炭素を排出するセメントが主要材料であることから、カーボンニュートラル化に伴い、特に建設業界にとって課題となっていた。こうした背景もあり、日本国内の大手建設会社によるグリーンコンクリートの開発競争は激化しており、実際に2023年ごろから、脱炭素コンクリートの利用実績も積み上がり始めている。

また、建設業界だけではなく、コンクリートを利用する企業側にとっても、脱炭素化推進に向けて期待が持てる。
2023年、Amazonはバージニア州に建設中の第2本社にグリーンコンクリートを使用した他、マイクロソフトもワシントン州に建設中のデータセンターに、藻類由来の石灰石を含む環境に配慮したコンクリートを導入した。
このように今後、脱炭素化に向けたグリーンコンクリートの開発および需要は、急速に拡大していくだろう。

(張 智視)