マーケティング
顧客にとって価値のある商品やサービスを開発し、効率的に届けるための企業活動全般を指す。具体的には市場調査、商品開発、営業、流通、店舗設計、集客、広告宣伝、販売促進、アフターサポート等の活動が相当する。
多くの産業でコモディティ化が進む現代では、良いモノを作れば売れるという常識は過去のものとなりつつある。
こうした時代において、企業が持続的に成長を続けるには、自社の「顧客価値」(自社が提供する商品、サービスが顧客にとってどのような価値を持つか明らかにしたもの)を定め、効率的に届けるマーケティング思考を前提とした企業活動が欠かせない。
また、近年デジタル技術を活用したマーケティング手法を指す「デジタルマーケティング」という言葉が注目される傾向にあるが、本質的には企業のマーケティング活動の場を現実世界からデジタル空間へ拡張させたもので、広義にはデジタルマーケティングはマーケティングに包含される。
企業実務に於いてはマーケティング戦略策定から施策実行までを包括した「マーケティング・プロセス」を実施することが一般的である。
【マーケティング・プロセスの実施ステップ】
1.環境分析:PEST分析、5F分析、3C分析、SWOT分析を通じて自社の市場環境、事業課題を把握し、戦略の方向性を検討する
2.戦略策定:セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを検討し、基本戦略を策定する
3.施策実行:マーケティングミックス(4P)を検討し、具体施策を実行する
(笹沼 俊宏)