リテールメディア
小売業が運営する各種メディア(ECサイト、アプリ、デジタルサイネージ等)を活用した広告ビジネス。
小売店舗に設置したデジタルサイネージやアプリ、HP上に取り扱い商品に関する広告を掲載し、広告収益を得るビジネスモデル。
アメリカでは、スーパーマーケットチェーンのKrogerを先駆けに取り組みが進んでおり、国内でもドラッグストアやスーパーマーケット等の小売業態において取り組みが始まっている。
従来の広告メディアの中心媒体であったテレビ離れ、3rd Party Cookie(サードパーティークッキー)の利用制限、店舗のデジタル化等が進んだことを背景に、小売業が保有している顧客データ等の活用に対する期待が高まっている。
リテールメディアによる広告収入は、小売業の新たな収益源としても注目されているが、小売業だけでなく、主たる広告主となるメーカー側にもメリットが大きい。リテールメディアを通じて得られた顧客の購買データ等を活用したマーケティングや、新商品開発につなげることが可能になる。また、消費者にとっても、個別にパーソナライズされた情報を受け取ることができる等のメリットがある。
(山田 直人)