自動運転

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自動車の運転操作に関わる「認知・判断・操作」の全てを、ドライバーではなくシステムが代替して行い、車両を自動で走らせること。

自動運転のレベルは国土交通省により、各タスクの主体や走行領域に応じて5段階に区分されている。

  • レベル1:運転支援
    運転主体はドライバーだが、システムが前後・左右いずれかの車両制御を実施
  • レベル2:特定条件下での高度な運転支援
    レベル1機能の組み合わせにより、システムが前後および左右の車両制御を実施
  • レベル3:条件付自動運転
    システム主体で運転タスクを実施するが、状況によってはドライバーが介入し操作する必要あり
  • レベル4:特定条件下における完全自動運転
    高速道路などの特定条件下でシステムが全運転タスクを実施
  • レベル5:完全自動運転
    常にシステムが全運転タスクを実施

一般消費者向けに販売されている自動運転車の代表例は、世界初のレベル3搭載車であるホンダ「レジェンド」で、2024年時点ではレベル4搭載車の販売実績はない。
また、レベル5は現状の技術水準では実現可能性が低いとされており、取り組みを公言しているのはEV大手のテスラなど、ごく一部の企業にとどまる。

日本は2020年度に世界に先駆けて自動運転の技術基準を策定しており、世界をリードしている状況だ。
自家用車用途では、2025年をめどに高速道路におけるレベル4の実現を目指しており、サービス用途でも、無人自動運転サービスの実証実験を各地域で行っている。また、自動運転に関する各種ガイドラインの整備も検討段階にあり、今後も自動運転の社会実装に官民一体となって取り組むことが予測される。