CAGEフレームワーク

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CAGEとは、Cultural(文化的)、Administrative(政治的)、Geographical(地理的)、Economic(経済的)の頭文字を取った略称で、CAGEフレームワークとは、この4面から分類することで、地域が有する固有の性質・他の地域との差異を把握することを目的としている。

CAGEフレームワークは、世界が均一化するグローバリゼーションの考え方に対して、ある程度均一化が進行しつつも、国家間には差異があるという考え方(セミ・グローバリゼーション)に基づいて、当時ハーバード・ビジネス・スクールに在籍していたパンカジ・ゲマワット教授により提唱された。

例えば、日本の居酒屋チェーンがアメリカに進出することをCAGEフレームワークに当てはめて考えてみよう。
文化的に、アメリカではパーティーを開催することが主流であり、居酒屋文化になじみはないが、比較的親日的で日本食文化には一定の理解がある。政治的には、日米貿易協定を結ぶなど、結び付きが深い。地理的には、日本から非常に遠くに位置している他、国土は広大で、例えばフロリダ州は亜熱帯性気候でミシガン州は大陸性気候であるなど、気候に関しても大きく異なる。経済的には、直近でもGDPの伸び率は年2~3%と継続的な成長を続けている。
これらの結果から、日本の居酒屋チェーンが日本のビジネスモデルのままアメリカで成功することは難しいと考えられるが、パーティー文化に組み込むなどして進出を図ることは可能ではないだろうか。