最終処分場(安定型・管理型)

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最終処分場とは、焼却やリサイクルなどができなかった廃棄物の埋め立て処分を行う場所を指す。
環境省により、「生活環境の保全上支障の生じない方法で、廃棄物を適切に貯留し、かつ生物的、物理的、化学的に安定な状態にすることができる埋立地及び関連附帯設備を併せた総体の施設」と定義されている。

最終処分場には安定型と管理型の2種類がある。

  • 安定型最終処分場
    有害物質や有機物などが付着しておらず雨水などにさらされてもほとんど変化しない、形状が安定した廃棄物を埋め立てる処分場。
    安定型最終処分場の埋め立て対象となる廃棄物は、主に廃プラスチック類、金属くず、ゴムくずなどが当てはまる。
  • 管理型最終処分場
    雨水などにさらされると形状が変化・腐敗し、ガスが発生する恐れのある廃棄物を埋め立てる処分場。
    管理型最終処分場の埋め立て対象となる廃棄物は、安定型処分場に埋め立てるもの以外の廃棄物で、主に木くず、紙くず、汚泥などが当てはまる。

最終処分場は処分場ごとに埋め立て容量が決められている。容量がいっぱいになると、最終処分するためには新たな処分場を新設する必要がある。
一方で、処分場の土地を開拓する際、周辺住民からの理解を得ることは容易ではなく、最終処分場の確保は廃棄物処理事業者の大きな課題である。
日本全体における最終処分場の残余容量と最終処分場数は減少傾向にあり、最終処分場不足は特定の事業者のみの課題ではなく、全国規模の課題となっている。