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三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社（本社: 東京都港区、代表取締役社長: 村林 聡、以下、MURC）は、BUGWORKS Research India Pvt. Ltd.（本部：インド バンガロール、CEO: Anand Anandkumar、以下、BUGWORKS）との間において、AMR対策に関する国際的な連携を進めるべく、覚書を締結いたしましたのでお知らせいたします。
BUGWORKSとMURCとの間の覚書は、AMR対策に関する特定の領域で、革新的プロジェクトの形成、適正使用推進やアドボカシー活動等に共同で取り組んでいくことに主眼を置いています。両社は、日本及びインドを中心に、AMR対策のための国際協力体制の確立・強化を目指していきます。

1.趣旨・背景

1980年代以降、既存の抗菌薬が効かないAMRを持つ細菌が世界中で確認されています。このため、感染症の予防や治療が困難になるケースが増えており、今後も抗菌薬の効かない感染症が増加することが予測されます。AMRが与える疾病負荷、経済負荷に関する試算によると、このまま対策が取られなければ、AMRに起因する死亡者数は、2050 年までに全世界で年間1,000万人に上り（現在のがんによる死亡者数より多い）、100兆ドルの国内総生産が失われると推定されています。グローバル化による人の流動化が進む今日、AMR対策は各国が直面する喫緊の課題です。
MURCではCenter on Global Health Architectureを設置し、グローバルヘルスの課題解決に取り組んでおり、その取り組みの一つとして、薬剤耐性菌に効力をもつ新規抗生物質の研究開発を行うBUGWORKSとの覚書を締結するに至りました。
本覚書は、AMR対策の一つとしてBUGWORKSの有する創薬技術の周知を行うとともに、両社の知見やネットワークを共有しながら、主に感染予防、サーベイランス、診断法や新規抗菌薬の研究開発等の領域で取り組みを促進することを目指すものです。

2.各組織の概要

BUGWORKS Research India Pvt. Ltd.

BUGWORKSは、AMRの世界的危機の解決に向けて、薬剤耐性を有するグラム陰性菌およびグラム陽性菌に作用する新規抗生物質の開発を行っています。独自のELUDE™ platformにより、BUGWORKSは現在知られるすべての薬剤耐性菌に効力をもつファーストインクラスの抗生物質を見出しました。
2017年7月、同社は、AMR分野における世界最大規模の官民パートナーシップであるCARB-X（Combating Antibiotic Resistant Bacteria Biopharmaceutical Accelerator）からの助成を、アジアで初めて獲得しました。また、2019年8月には、株式会社東京大学エッジキャピタル（The University of Tokyo Edge Capital Co., Ltd.; UTEC）をリードインベスターとして、Series Aにて900 万ドルの資金調達を達成しました。
ホームページ：https://bugworksresearch.com/

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）のシンクタンク・コンサルティングファームです。東京・名古屋・大阪を拠点に、民間企業向け各種コンサルティング、国や地方自治体の政策に関する調査研究・提言、経営情報サービスの提供、企業人材の育成支援、マクロ経済に関する調査研究・提言など、幅広い事業を展開しています。
本件は、国際保健医療（グローバルヘルス）の課題解決を図る当社組織Center on Global Health Architectureが担当しています。
ホームページ：https://www.digitalsociety.murc.jp/globalhealth/architecture/index.html
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