大河ドラマ「どうする家康」の放映等に伴う経済波及効果の試算2023年の1年間で愛知県内に約393億円、名古屋市内に約140億円
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:池田 雅一)と、公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー(本部:名古屋市中区、理事長:杉﨑 正美)は、大河ドラマ「どうする家康」の放映等に伴う愛知県及び名古屋市への経済波及効果を試算しました。
概要
2023年1月からNHK大河ドラマ「どうする家康」の放映が予定されています。主人公である徳川家康は、愛知県が生まれ故郷であり、当地には岡崎城や名古屋城といった家康にゆかりの深いスポットが多数存在していることから、愛知県内への観光客の増加が期待されます。同ドラマの放映は、コロナ禍から回復途上にある観光産業にとって大きなチャンスであり、観光客増加による経済波及効果も期待されるところです。
そこで、2023年1月から放映が開始されるNHK大河ドラマ「どうする家康」について、一定の前提を置いたもとで、放映に伴って増加が見込まれる観光入込客による愛知県及び名古屋市への経済波及効果を試算しました。
その結果、同ドラマが放映される2023年(1年間)における愛知県への経済波及効果は約393億円、そのうち名古屋市への経済波及効果は約140億円となりました(図表1)。
間接効果:直接効果に伴い、原材料を様々な産業から購入することによって誘発される生産額の増加(第一次間接波及効果)と「直接効果」及び「第一次間接波及効果」によって誘発された雇用者所得等が家計消費支出にまわることにより、誘発される生産額の増加(第二次間接波及効果)の和。
(参考:平成27年名古屋市産業連関表報告書(令和4年3月、名古屋市)p45-p46)
なお、今回の試算は、過去の大河ドラマ放映の事例を参考に、一定の仮定のもと行ったものであり、試算結果については相当な幅を持って見る必要があります。また、新型コロナウイルス感染症拡大前の事例を参考に試算したものであり、感染症による観光産業への影響は織り込まれていない点にも注意が必要です。
推計フロー
本試算は、以下の推計フローに基づいて行いました(図表2)。具体的な推計方法や推計の基礎とした資料、項目別の算出結果等については、添付資料を参照ください。
公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローについて
公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローは、名古屋市及びその周辺地域の産業技術、文化、歴史等の資源を活用して、コンベンションの誘致及び観光の振興を図ることにより、名古屋市の産業経済の活性化及び文化の向上並びに国際相互理解の増進に貢献するために活動している公益財団法人です。
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