2021年度東海3県集客施設・集客実態調査の結果を公表入場制限やイベント開催要件の緩和等により約9割の施設で対20年度比集客数増加 屋外の身近な公園施設では新型コロナ流行前を上回る施設も
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:池田 雅一)は、「2021年度東海3県主要集客施設・集客実態調査」の結果をとりまとめましたので、お知らせいたします。
1.本調査について
本調査は、東海3県(愛知県、岐阜県、三重県)の集客施設における集客実態を把握するため、毎年実施しているものです。今回は2022年4月~5月に調査を実施し、2021年度(21年4月~22年3月)の集客実態について74施設から回答がありました。 今年度の調査では、新型コロナウイルス感染症流行(以下、新型コロナ)前(※)との状況比較のため、2019年度、2020年度、2021年度の3ヵ年度分の集客状況を掲載しております。
新型コロナ感染防止のための「新型コロナウイルス対策の特別措置法」は2019年度(20年3月)に成立したが、本調査では1回目の緊急事態宣言の発出(20年4月)前の2019年度を「新型コロナ前」と設定。
2.調査結果の要旨
(1) 集客数上位施設について
集客数上位5施設の集客状況は下表の通りとなりました。
施設名 (所在地) |
集客数 (対20年度比) |
結果分析 | |
---|---|---|---|
1 | ナガシマリゾート (三重県桑名市) |
1,062万人※1 (6.5%増) |
16年連続で首位。入場人数やイベント開催要件等の制限の 緩和や各人への新型コロナ対策の浸透等が好影響。 |
2 | 刈谷ハイウェイオアシス (愛知県刈谷市) |
約635万人 (19.7%増) |
修学旅行の従来行程の再開や、アウトドアレジャーへの関心の高まり、国・自治体等による観光キャンペーンが好影響。 |
3 | 河川環境楽園 (岐阜県各務原市) |
約363万人 (27.0%増) |
近隣学校の社会見学や野外学習の行き先変更により新規利用が増加したことや、コロナ第5波沈静化により秋季に外出ムードが高まったこと等が好影響。 |
4 | 中部国際空港セントレア (愛知県常滑市) |
約273万人 (14.8%増) |
複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ」1階のフライトパークのリニューアルオープンや国内旅客回復に伴う送迎客の増加が好影響。 |
5 | JAあぐりタウンげんきの郷 (愛知県大府市) |
約222万人 (1.3%減) |
新型コロナによる家庭での食事機会の増加が農産物等の産直品を取り扱う同施設にとって好影響となった一方で、お盆期間の天候不良や、新型コロナによるバスツアーの減少、レストランの食事会・宴会利用の減少等が悪影響。 |
(2) 対20年度比増減および対19年度比増減の傾向について
対20年度比では、73施設(※2)中65施設(89.0%)で増加、8施設(11.0%)で減少となりました。入場制限やイベント開催要件等の緩和、人々への新型コロナ対策意識の浸透等が集客数回復に寄与しました。
対19年度比では、72施設(※2)中65施設(90.3%)で減少したものの、7施設(9.7%)は新型コロナ前の水準を上回りました。この7施設はいずれも公園施設であり、新型コロナにより身近な場所で密を避けながら楽しむ傾向がみられます。
調査結果の詳細につきましては、当社ホームページ掲載の政策研究レポートをご覧下さい。
https://www.murc.jp/library/report/seiken_220526/
※1 「ナガシマリゾート」は年度値(21年4月~22年3月)ではなく、年間値(21年1月~12月)
※2 過年度の数値と比較可能な施設
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