訓練で得られた改善点の反映 様々な行政計画と同様、安心・安全のまちづくりにおいても、まちのユーザーである住民の声を集めて、住民自身に我が事として認識してもらう進め方と成果が求められます。 安心・安全のまちづくりの第1歩として、防災・減災に係る様々な施設整備や計画づくりにおいて、住民が参加する会議やワークショップの運営を通じて、住民への情報提供、住民からの意見把握を行い、住民の意見を反映した透明性、客観性、合理性、公正性の高い施策の実行が重要となります。防災公園等の設計に際し、ユーザーである市民の声を取り入れることが重要です。 住民代表者を入れた検討会議の運営について、公開での会議の実施や、整備する施設の具体的な検討に際して、市民にもわかりやすい審査基準を導入したアイデアコンペの開催等、透明性、公正性の高い検討を支援します。重要な取組の一つとして避難所の開設・運営が挙げられます。 大規模災害時における避難所の開設・運営には、住民の主体的な関与が不可欠となります。 住民の方に日頃からその意識を持っていただき、有事にも対応いただくため、避難所の開設手順、運営ルール、レイアウト等の検討について、地区別(例:小学校区単位)で住民の方が参加するワークショップを開催し、地区の実態に即した避難所運営マニュアルの作成支援を行います。 また、マニュアルの作成に留まらず、マニュアルを用いた住民参加の避難所の開設・運営訓練を実施することで、行政と住民が連携した避難所運営の実行性向上を支援します。 訓練で得られたマニュアルの改善点を整理し、改善点を反映したマニュアルの更新・修正を通じて、マニュアルの作成と訓練実施をセットにしたPDCAサイクルの構築も支援します。避難所運営マニュアル(基本形)の作成避難所運営マニュアルの作成マニュアルを用いた避難所開設・運営訓練の実施地域版地区別のワークショップ◆住民とつくるプロセス重視の空間づくり◆住民とともに取り組む避難所開設・運営の実行性向上住民参加の安心・安全まちづくりのなかで、特に行政と住民の協働で基本的な考え方、重要ポイント特徴住民参加の安心・安全まちづくりまちのユーザーである住民の声を集めて10
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