防災・リスクマネジメント研究室 のご案内
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昨今「こどもの安全」に対する社会的要請が高まっています。犯罪や交通事故の予防はもちろんのこと、こどもたちが多くの時間を過ごす学校の安全確保も重要となっています。また、こどもたちの日常に欠かせないSNSに起因した性犯罪等のこどもの被害者数は高い水準で推移しています。こどもたちに適切な行動を促すだけでなく、周囲の大人や社会においては、こどもたちの被害を生じさせない強い意識と実効性の高い施策の推進が求められます。犯罪が減少傾向にある我が国において、実効性の高い犯罪防止施策を展開するには、その時々の社会情勢や犯罪情勢、犯罪の特徴を的確に捉える必要があります。また、犯罪が減少傾向にある中で、今後の防犯政策は、更なる犯罪の減少だけでなく、犯罪不安の減少にもフォーカスし、人々の安心感を創り出すことも重要なミッションです。 こうした中で、エビデンスに基づく効果的な取組の推進(EBPolicing)や犯罪種別ごとに地域社会への影響を考えるCrime Harm Index等の考え方を取り入れることが求められます。根拠に基づく警察・防犯政策(EBPolicing)を考える(1)的確に犯罪情勢を捕捉するには https://www.murc.jp/library/column/sn_230412_01/(2)米・英における人材育成・確保の事例 https://www.murc.jp/library/column/sn_230412_02/防犯関連業務の受託や自主研究等を通じて得た最新の動向、知見・ノウハウ、また、豊富な有識者ネットワークを生かして、防犯計画策定をはじめ、様々な犯罪対策に向けた調査研究等の支援をします。Topic【関連するキーワード】通学路侵入犯罪性犯罪被害者支援防犯カメラ女性商業施設路上・公共空間街頭犯罪特殊詐欺再犯防止EBPolicing防犯教育こども学校SNS事故ナッジ①「原因論」「機会論」の両面からの犯罪・事故の少ない社会・地域づくり 犯罪や事故を防ぐ手法を検討する場合、加害者のエラーにフォーカスする「原因論」と被害が生じてしまった環境(空間)にフォーカスする「機会論」があります。この20年ほど、「原因論」から「機会論」を主とする予防施策に転換が図られ、犯罪・事故件数は減少し続けていますが、「機会論」による予防だけでは十分減少していない犯罪もあるのも事実です。 今後は加害者の「認知の歪み」等の「原因論」にもよりフォーカスし、「原因論」と「機会論」の両面から犯罪・事故の少ない社会・地域づくりが求められます。②こどもが安全・安心して暮らすことのできる社会の実現③社会情勢・犯罪情勢を的確に捉え、実効性の高い防犯政策の展開関連コラム◆総合的な防犯計画・防犯政策の支援◆こどもの安全確保に向けた包括的支援犯罪対策を専門とする研究員のほか、学校教育やこども、性教育、地域福祉、コミュニティ、交通、公共施設等、様々な分野を専門とする研究員と連携し、こどもの安全に向けたありとあらゆる課題に対し、包括的な調査研究・政策提言を行います。基本的な考え方、重要ポイント特徴防犯・学校安全犯罪・事故の少ない安全・安心して暮らせるまちの創出14

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