防災担当以外の多くの職員は、平時に防災対策について考えることが少なく、災害が発生するまで地域防災計画や関連マニュアルを見たことがないということもあります。防災担当以外の職員も、地域防災計画の見直しやマニュアルの作成・修正を、各自の災害時の役割について考える数少ない機会とすることが重要です。防災基本計画の改訂や国や都道府県の取組等と整合をとりながら、地域防災計画を見直すことが必要なため、これらを分かりやすく整理することが必要です。マニュアルは災害発生時に使用するものであり、それだけで確実に行動できるものにすることが必要で、「誰が」「何を」「どのように実施するか」、そのために必要な「もの」と「情報」を明確に記載することが重要です。地域防災計画、各種マニュアルとも職員自らが修正・作成作業を行い、各自の役割を認識しながら防災について触れる機会を作り、全職員の防災意識を向上することが大事です。このため、各課に対して個別にヒアリング、意見交換・助言を行いながら防災計画の修正やマニュアルの作成を支援します。災害発生時には多数の書類を参照する時間はありません。当該マニュアルを見れば、その他の資料等がなくとも動けるものにしておく必要があります。各災害対応を具体的な行動レベルまで書き下すとともに、行動実施に必要な協定締結先や連絡先も明記するマニュアルづくりを行います。資料)八尾市地域防災計画第2部【班別マニュアルのイメージ】【情報の流れの整理例】①地域防災計画改訂やマニュアル作成を通じた防災意識の向上②上位計画の修正点や国等の動向、取組との整合をとることが必要③災害対応関連マニュアルの重要ポイントは、確実に行動可能な内容とすること◆職員自身による修正・作業を通じて職員の防災意識を向上◆災害対応に必要な情報の流れを整理災害発生時に円滑な災害対応をするためには、迅速に必要な情報を入手・伝達することが重要です。地域防災計画において、必要な情報とその入手先・伝達先を明確に整理することで、災害対応の基本的な流れを整理することが可能となります。(右図)◆実践力あるマニュアル作成基本的な考え方、重要ポイント特徴地域防災計画・マニュアル災害発生時における実効力を高める計画・マニュアルづくり1
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