概要
シンクタンクが得意としている未来予測を生かし、ありたい未来実現に向けたビジョン・成長戦略や新規事業戦略の策定~実行までを一貫して支援するコンサルティングサービスを行っています。
また、未来を見据え、新産業への発展が期待されるテーマ(ロボットや宇宙など)に対しては、阻害要因となりがちな政策やルール、デジタル化、ファイナンスなどの課題に対しAll MUFGとして対応し、企業単体にとどまらず、産業全体としての成長に向けた支援も行います。
当社の強み
シンクタンク×MUFG×コンサルティングの特徴を持つ当社ならではのコンサルティングサービスとして、産業や社会全体の課題解決・成長に向けたビッグピクチャーを描く中で、クライアント企業さまの事業成長をご支援できるのが大きな特徴です。そのご支援の切り口として、3つの視点を重視しています。
【未来社会デザイン起点】未知の可能性探索、社会・産業の俯瞰・デザイン、インテリジェンス機能
【社会課題起点】 俯瞰的な社会課題把握と、解決すべき社会課題と市場機会の探索
【先端技術起点】 豊富なネットワークによる先端技術へのリーチとシーズ用途探索
- 未来戦略・未来社会デザイン
戦略検討プロセスにおいて、マクロ環境分析を行うのが一般的ですが、そこに未来予測を組み込むことが可能です。未来像を考慮し、バックキャストの考え方を取り入れることで、これまでにない”非連続”の発想を取り入れることができるようになります。これを、当社では「未来像や潜在領域の見える俯瞰的マップ」に落とし込み、戦略意思決定・合意形成のツールとしてご活用いただくことで、成長戦略や新規事業検討のサポートをしています。
また、当社では未来社会デザインにも取り組んでいます。なりゆきの未来を予測するにとどまらず、社会課題が解決された“あるべき社会・経済の仕組みづくり”に向けた産業形成支援や政策提言などにも取り組んでいます。 - 新規事業構築・事業化支援
バックキャスト思考で構想したビジネスの”芽”を実際のビジネスとして立ち上げるためのご支援をいたします。未来予測や社会課題起点による「市場機会探索」とクライアント企業さまの持つシーズの「用途探索」を両輪で行いながら、新たなビジネスモデルの策定を行います。また、企業さま内で意思決定していく上で必要となる、効果試算やニーズ検証を実施します。さらに実行フェーズにおいてはMUFGとしてのケイパビリティも活用しつつ、外部のケイパビリティを活用するオープンイノベーションやPoC支援(パートナリングなど)について、クライアント企業さまと伴走しながらのご支援を行っております。 - 社会実装・産業化支援
新たなビジネスを、クライアント企業さま単独でのビジネスの枠を超え、日本の新たな競争力の源泉となる産業として”新産業化”するためのご支援を行います。これにより、グローバルにおける日本企業としての影響力の向上や、新産業を牽引する業界トップランナーとしての企業さまのプレゼンス構築を可能にします。当社のシンクタンク機能を担う政策研究事業本部や、MUFGの持つグローバルな金融機能、さらに、連携を進める東海国立大学機構(名古屋大学・岐阜大学)といった、専門性の高いアカデミアと連携し、業界横断的なコンソーシアム設立や地方自治体との共創、業界標準化などのルールメイク/政策提言など、産・官・学の垣根を越えたご支援を行っております。直近では「宇宙」「ロボット」「食農」「気候変動対策(緩和・適応)」などの各テーマで、日本での競争力の高い新たな産業化を目指します。
未来戦略×経営課題解決のユースケース例
“非連続”の発想や、未知の可能性の探索は、単にマクロ環境分析や新規事業検討に役立てるだけでなく、幅広い経営課題の解決にも活用することが可能です。断片的な未来の兆しや発想を「未来像や潜在領域の見える俯瞰的マップ」に落とし込むことで、強力な戦略意思決定・合意形成のツールにすることができます。
(1)マクロ調査・分析
未来戦略を組み込み、俯瞰的な視点から、潜在的なリスク・機会を探索することで、戦略アップデートに向けて新たな示唆を発見することが可能です。
(2)MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定
未来戦略により中長期的な機会領域を抽出・特定し、中核機能・周辺機能を構造的に整理した「俯瞰的マップ」を活用することで、検討メンバーの曖昧なイメージを可視化・言語化しながら合意形成を進めることが可能です。
(3)新規事業・R&Dにおける新価値創造
未来戦略による“非連続”の発想をもとに、潜在的なリスク・機会を探索し、「俯瞰マップ」に整理して、有望領域を抽出・特定することで、新規事業やR&D・技術開発における非連続的な新テーマ企画が可能です。
(4)M&A・投資戦略や業界再編
従前産業の垣根が崩れ、業界構造が変わり再編も進む中、未来戦略による新たな業界構造の「俯瞰的マップ」を通じたシナジー可視化や価値の定量化により、プレM&A戦略・スタートアップ投資を含めた投資戦略の高度化が可能です
(5)エマージングリスク把握と長期リスクマネジメント
未来戦略による“非連続”の発想をもとに、破壊的イノベーションや、文明高度化に起因する新たな災害など、自社事業を脅かす潜在的なリスク(エマージングリスク)を把握することで、長期的なリスクマネジメントやBCPの高度化が可能です。
(6)サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)
長期的な未来社会を考えることは、サステナビリティを考えることと同義です。未来戦略の“非連続”の発想による潜在的なリスク・機会を洗い出しと、未来社会デザインによる価値の定量化を通じ、社会価値と経済価値を両立させるサステナビリティ戦略検討が可能です。
(7)社内インテリジェンス機能の強化
未来戦略の機能を内製化し、社内シンクタンクとして経営層への情報提供や、事業部・R&D向け支援などを行う社内インテリジェンス機能の構築・運営を支援します。さらなる機能強化に向けては、「俯瞰的マップ」を活用した“広さ”の視点、価値の定量化やアカデミア連携といった“深さ”の視点を付加します。
実績のご紹介(一例)
- 2030年の生活者のライフスタイルを踏まえたビジョン策定(大手消費財)
- 2040年を見据えた成長戦略・ポートフォリオマネジメント戦略(大手電機)
- ライフスタイル・消費の未来と求められる人材像を見据えた組織・人材戦略策定支援(大手小売)
- 2040年の都市・くらしを見据えた技術開発ビジョン策定(大手自動車)
- 2050年の未来像を見据えたR&D戦略企画支援(大手電機)
- ロボット技術戦略・事業戦略策定支援(大手電機)
- スマートシティ戦略企画・各種ステークホルダーとの協業支援(大手不動産)
- 次世代宇宙ステーション企画・戦略策定支援(総合商社)
- 次世代技術を活用したデータ駆動型ビジネスのコンセプト策定・提案伴走(大手SIer)