概要
グローバル社会・経済における変化のスピードが増すとともに、価値観や仕組みも劇的に変化する中、秩序の形成が重要視されています。法的な仕組みだけでなく、さまざまな規範、標準化などのグローバルルールの形成は、特定の国際機関や国家が重要な役割を担うだけでなく、官民一体により戦略性をもって行われることも重要となります。またグローバルルールの形成動向にともない、各国内ルールの整備も並行して進めていく必要があります。
近年、企業や産業界は、標準化により、新製品の品質や性能を証明することによる市場創出や、自社技術の優位性を際立たせることによる国際競争力の強化をめざし、事業戦略の一部として国際標準化活動に注目しています。
当社の強み
当社は「グローバルルール研究センター(GRRC)」を設置し取り組んでいます。
ルール形成という切り口から、よりよい地球社会の実現、日本産業の国際競争力の強化を実現したいという思いのもと設置した組織です。
長年シンクタンクとして培ってきた知見、経験を活かすだけでなく、コンサルティング部門との協働により、官民一体となった取り組みをご支援。グローバルな枠組み作りも含め、これまでさまざまな実績があります。
特集 ~グローバルルール形成に係るインタビュー~
第1回 国際的なルールメイキングの重要性と日本政府の役割、シンクタンクへの期待(東京大学名誉教授 伊藤元重氏×当社 肥塚直人)
第2回 循環経済型ビジネスの普及に向けたグランドデザイン(当社 清水孝太郎)
第3回 輸出産業への転換!「農業×グローバルルール形成」を支えていく(当社 江岸伸)
第4回 今、求められる長期的な視点に立った市場創造型の事業戦略(当社 肥塚直人、永井議靖)
標準化への貢献
持続可能性に関する様々な国際枠組み策定に関与するほか、ISO(International Organization for Standardization)規格等の国際規格策定にも貢献しています。また、日本企業の産業競争力の強化や持続可能な社会の実現という観点から、企業や産業界が取り組む標準化戦略を支援する取組も行っています。最近では、ISO/TC298 Rare earth(希土類)、ISO/TC323 Circular Economy(循環経済)、ISO/TMBG/SAG_CRMI(Critical Minerals(重要鉱物))等 における議論に参加し、規格の策定や日本の標準化戦略策定の支援を行っています。
標準化に係る実績のご紹介
- ISO/TC298 Rare earth(希土類)にかかる規格の策定や日本の標準化戦略策定の支援
- ISO/TC323 Circular Economy(循環経済)
- ISO/TC207/SC5/JWG14(二次原料)
- ISO/TC333(リチウム)
- ISO/TMBG/SAG_CRMI(Critical Minerals)(重要鉱物)
循環経済協会の設置
一般社団法人 循環経済協会 公式サイト
ce-association.org
農林水産業・食品、食料安全保障
当社は農林水産業・食品産業分野の調査研究において豊富な実績を有します。我が国における当該分野の存立は世界との間で密接不可分にあり、グローバルルールへの適合・能動的なルール形成への関与について、ノウハウを生かして支援してまいります。
特に、近年では、国内市場が縮小する中、海外需要を取り込むため、官民一体となった農林水産物・食品の輸出拡大がきわめて重要となっており、日本産品がグローバル市場でより認められ、輸出拡大が加速化していくための調査研究に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
経済安全保障
当社は経済安全保障に関連するテーマにおける調査研究において豊富な実績を有しています。経済安全保障は政策上も分野横断的なテーマであり、様々な政策分野に精通する研究員が参加して対応しています。また事業会社にとっても事業環境として無視できないキーワードとなっており、国際的な政策動向やトレンドを踏まえた経営や事業の舵取りの支援も行っています。
ルール形成戦略、パブリックアフェアーズ戦略、標準化戦略
事業環境の変化が加速する中、市場創造型の事業戦略が重要となりました。将来、自社の強みを発揮することが出来る市場領域を主体的に形成していく手段の1つとして、ルール形成戦略、パブリックアフェアーズ戦略、標準化戦略等が重要となっています。事業会社におけるこれら戦略の立案や実行体制の構築等についても、支援を行っています。